韓国・北朝鮮は現在世界で唯一の分断国家。1950年6月25日に勃発した6・25戦争(朝鮮戦争)で締結された停戦協定で韓国(南韓)と北朝鮮(北韓)は休戦線によって南と北に分断されました。
そしてその休戦ラインの南北2キロがDMZ(demilitarized zone/非武装地帯)となったのです。 現在このDMZ地帯は冷戦時代最後の遺物として大きな関心を集めており、緊張と平和が共存するDMZ関連観光地などは分断国家の現実を感じることができ多くの外国人観光客が訪れています。
臨津江駅:民間人出入統制線(民統線)の手前にある駅です。ソウルから都羅山へ向かう場合は、この駅で下車し、入域申請(パスポート必要)を行います。1時間後に来る次の列車に乗車し、都羅山駅へ向かうことになります。
自由の橋:臨津江(イムジンガン)に掛かる橋です。1953年、休戦協相が締結された際に戦争捕虜がこの橋を通って帰って来る時に「自由万歳」と叫んで橋を渡ったことから「自由の橋」と呼ばれています。
都羅山駅:臨津江駅を出て次の駅です。民統線の中にあり、ソウルから伸びる京義線の終点です。
第3南侵トンネル:1978年10月17日韓国軍が発見した3番目のトンネル。ソウルから52km離れた所にあり、1時間当り1万人の兵力が移動できる規模があります。このトンネルが見つかった当初は北朝鮮側が韓国側が掘ったものだと主張をしましたが、トンネルの内部の爆破痕(ダイナマイトを埋めた穴)が南に向いているという痕跡が見られ、北朝鮮側の虚偽が明らかになったという経緯があります。
第3南侵トンネルそばにある
トラ展望台(都羅展望台)からは、北朝鮮の開城市(ケソン)と松嶽山(ソンアク山)を見ることが出来ます。凛々しい軍人さんが、何か説明してくれます。韓国語なので、意味はわかりません。お願いすれば、特別に英語で解説して下るみたいです。
第3南侵トンネル、都羅展望台(トラ展望台)、都羅山駅へ行くにはパスポートが必要です。臨津江駅の臨津江DMZチケット売り場でパスポートを提示して申込書を記入し、入場券を買わなければなりません。チケットを買ったらシャトルバスに乗って第3南侵トンネル、都羅展望台(トラ展望台)、都羅山統一村などを回ります。ガイドは全て韓国語です。
板門店(パンムンジョム)はDMZ(非武装地帯)の軍事境界線上にある共同警備区域。ソウルから北に50km、開城から東に10km離れた所に位置しています。1951年10月25日ここで休戦会談が開かれ世界の関心を集め、その後1953年に結ばれた休戦協定により国際連合(UN)と北朝鮮の共同警備区域に指定されました。板門店は本来休戦を管理する場所。しかし1971年9月20日に行われた南北赤十字予備会談を始め、軍事停戦委員会の会談など、南北が接触する通過地点として利用されており、南北の対立と葛藤を象徴するというよりも南と北を連結する唯一の場所としての役割をしています。
Copyright © 2005-2020 Koreaing. all rights reserved.