大陵苑の南側入口(正門)からもっとも近い位置にある古墳が味鄒王陵(ミチュワンヌン)です。味鄒王は新羅の第13代王です。1145年に書かれた『三国史記』に「在位27年で亡くなり大陵に葬られた」とあり、それが大陵苑という名前の由来となりました。味鄒王稜には伝説があります。味鄒王の次の王にあたる第14代儒礼(ユレ)王の時代に新羅が他国から攻められて窮地に陥ったとき、どこからともなく耳に竹の葉を指した奇妙な軍隊が現れ、次々と敵を倒し、やがて敵を全滅させ、たちまち姿を消してしまいました。新羅の兵士たちがどこの軍隊かと不思議がっていると、味鄒王陵の前に竹の葉がうずたかく積まれていたそうです。味鄒王が危機に陥った新羅を救ったと伝えられています。
味鄒王陵の墳墓
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